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FX取引するなら要人発言を知っておこう!影響や確認方法を紹介

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FX取引において、要人発言は見逃せないポイントです。ただ、FX初心者にとって要人発言がどのような意味を持つのか分からない部分があると思います。FXでは、政府の高官や各国の中央銀行総裁など「重要な地位を占める人の発言」が相場を動かすこともあります。FX取引をするうえで知っておくべき要人と、その発言の確認方法について紹介します。

1.FX相場における要人発言の位置づけ

要人という言葉は、さまざまな分野で使われます。そのため、「誰が要人と呼ばれるのか」は、分野や業界でも異なります。FXの世界においては、国および政府の代表者(大統領や首相など)や財政を担当する大臣、各国の中央銀行総裁などが要人にあたります。要人が経済や為替に関する発言を行うと、市場が発言に応じた動きを見せることがあり、トレンドが転換することもあります。要人の発言には、経済指標の発表などに合わせて行われるものがあります。こうした発言は、およそのタイミングを予測できるため、あらかじめチェックしておくことをお勧めします。

しかし、要人が唐突に重要な発言を行うこともあります。予想外のタイミングで行われる要人発言は、トレーダーたちを動揺させる場合があり、思いもよらない相場変動が起こることがあるので注意が必要です。

2.「要人発言」はファンダメンタルズ分析の重要な要素

要人発言は、FXにおけるファンダメンタルズ分析で大きな意味を持ちます。ファンダメンタルズ分析は、FX相場を予想するための分析方法の1つであり、多くのトレーダーが実践する手法です。

2-1.ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や金融政策、国際市場の動向などから、相場の動きを予測する分析方法です。FX取引においては、取引する通貨の発行国の経済状況や景気の流れを中心に、関係各国の情勢や国際金融市場の動向などもチェックします。そのため、ファンダメンタルズ分析には膨大な情報が必要です。だからこそ、日々の情報収集に意識を向ける必要があります。ただし、ファンダメンタルズ分析はとても難しく、それだけで相場を予測するのは簡単ではありません。金融機関のエコノミストやアナリストといったプロ、そしてベテラントレーダーでも正確な判断が下せないケースが多くあります。

2-2.その他のファンダメンタルズ分析の指標の種類

要人発言のほかにも、ファンダメンタルズ分析に影響を与えるものはたくさんあります。なかでも、特に重要視されるのは「政策金利」「雇用統計」「GDP速報」「小売売上高」といった経済指標です。政策金利とは、中央銀行が一般の銀行に対して融資する際の金利であり、中央銀行による金融政策として決定されます。そのため、政策金利は簡単に変更されるものではなく、長期間一定のまま維持されることがほとんどです。しかし、一度金融政策の転換が図られると、連続的な調整が行われるようになります。政策金利の変更は、事前に中央銀行から情報が出ることも多いため、予測しやすいものだと言えます。

雇用統計は、その国の雇用情勢に関する各種データです。なかでも、米国の雇用統計は世界中のトレーダーから注目されています。米国の雇用統計の発表前後は取引が活発になり、相場が動きやすい状況が生まれ可能性があるため米国の雇用統計発表には注目しておく必要があります。

GDP速報は、四半期ごとに発表されるGDP(国内総生産)の予測値です。政府から発表されるものですが、正確な統計ではなく、限られたデータから予測された値である点に注意が必要です。しかし、大抵の場合は実測値と大きく乖離することはないことが多く、重視されるため、多くのトレーダーGDP速報をファンダメンタルズ分析に活用します。景気の状況を見る指標の1つのであり、為替相場にも影響を与えます。小売売上高はGDP速報と以上に、景気の良し悪しを示す指標のため、しっかりとチェックする必要があります。

2-3.テクニカル分析との関係性

テクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析と並んで、FX取引で重視される分析方法です。テクニカル分析では、過去のチャートの流れから、今後の相場の動きを予測します。さまざまな手法が確立されており、初心者にとってはファンダメンタルズ分析よりも扱いやすいかもしれません。ただし、テクニカル分析は急激な市場環境の変化や、世界の経済状況からの影響を考慮した予測を立てることはできません。あくまで、過去のデータから未来の値動きを予測するものだからです。たとえば、中央銀行の金融政策が急激に転換したといった事態には対応できません。そのため、実際にはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を活用することが求められます。どちらを重視するかは、トレードスタイルによって異なりますが、どちらか一方だけしか知らないままでは正確な判断が難しくなる点に注意が必要です。

3.要人発言は具体的にどんな影響をもたらすの?

要人発言はFX相場に影響を与えるものであり、注目しておくべきという点に間違いはありません。しかし、いったいどのような影響をもたらすのかを理解しなければ、相場予測につながりません。

要人発言のなかには、FX相場を大きく変動させる要因となるものがあります。たとえば、「物価が適正水準より高い」という趣旨の発言が行われると、政府や中央銀行がインフレを懸念していると予測されます。その結果、市場では利上げを検討している可能性があると受け取られ、相場変動の要因となることがあります。経済に関する前向きな発言があった場合も、相場が変動する可能性が高まります。景気が浮揚していることを要人も認めたと受け取られるため、その後の経済状況も好調になると予測されるからです。また、逆に、「物価が適正水準以下である」という旨の発言や経済について弱気な発言も、相場の変動の要因になります。

4.FX取引で確認しておきたい要人・組織

FX取引において、要人発言は大きな意味を持ちます。しかし、あらゆる要人の発言をチェックするというのは難しいです。そのため、特に重要性の高い要人や組織について、知っておくことが大切です。

4-1.アメリカ

アメリカは世界最大の経済大国であり、世界経済に大きな影響を与える国家です。そのため、アメリカの要人のなかには、FX相場に大きな影響を与える人物が少なくありません。アメリカの要人のうち、FX相場への影響力が特に高い人物にはFRB(米連邦準備理事会)議長や財務長官、各地区連銀総裁などがいます。もっとも注目するべきなのは、FRB議長の発言です。FRBは、FOMC(連邦公開市場委員会)において、金融政策を決定する機関でもあります。そのため、FRB議長から重大発表が行われる可能性もあります。

4-2.ヨーロッパ

ヨーロッパにはEUがあり、広大な経済圏を形成しています。そして、ECB理事会(ユーロ圏の金融政策決定機関)は、FX相場に影響力を持つ組織です。ECB理事会の総裁や理事からユーロの動向を左右する発言が出ることがあるため、チェックしておくべきです。また、イギリスの景気や金融政策については、BOE(イングランド銀行)総裁やMPC(金融政策委員会)委員の発言に注目する必要があります。

4-3.日本

日本国内の要人のなかで、FX相場に大きな影響力を持っている人物には、日本銀行総裁および副総裁、財務大臣などがいます。こうした人物たちは、金融政策決定会合や記者会見において重要な発言を行う可能性があります。国際的な相場にまで影響を与えることは少ないですが、対円のトレードの場合は相場が変わるきっかけになるケースもあるため、注目しておく必要があります。

4-4.その他の国

他の国の要人のなかで、FX取引に影響を与える人物には、オーストラリアのRBA(オーストラリア準備銀行)総裁や、ニュージーランドのRBNZ(ニュージーランド準備銀行)総裁などがいます。RBA総裁の発言は、オーストラリアにおける政策金利に関する内容が含まれる場合があり、豪ドルの相場に影響を与えます。また、RBNZ総裁が政策金利や物価について発言することで、注目を浴びたことがありました。

4-5.国際会議

FX相場に影響を与える組織もあり、そこでの決定や発表から相場が動くこともあります。特に注目度が高いものが、G7やG20財務大臣・中央銀行総裁会議などです。G7は、先進7カ国(フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ)とEUが参加する国際会議であり、さまざまな国際問題について話し合います。そのなかには、経済や貿易に関するものも含まれているため、G7の内容がFX相場に影響を与えることがあります。

G20財務大臣・中央銀行総裁会議は、G7の参加国とEUに加え、アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・中国・インド・インドネシア・韓国・メキシコ・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコの国々と、欧州中央銀行とIMF(国際通貨基金)および世界銀行による国際会議です。こちらも、世界の経済や金融に関する議題について話し合うことがあるため、相場に影響する可能性があります。

4-6.著名投資家

政府や金融機関などに関わる要人だけが、相場に影響を与えるとは限りません。多くのトレーダーたちに影響を与える著名投資家の発言も、相場が動くきっかけになる場合があります。そのなかでも、もっとも有名なのは「ウォーレン・バフェット」と「ジョージ・ソロス」の2人です。ウォーレン・バフェット氏は、投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOです。一代で世界有数の資産家になったバフェット氏は、多くの投資家から憧れを抱かれる存在となっています。そのため、バフェット氏の発言は相場にも大きな影響を及ぼします。

ジョージ・ソロス氏も、世界有数の資産を持つ投資家です。1997年に起きた世界的な金融危機の仕掛人とされるほど、為替の世界では大きな影響力を持ちます。そのため、ソロス氏の発言はFXトレーダーの間では決して無視できないものとなっています。

5.要人発言をチェックする方法

要人の発言がFX相場に影響するとしても、それをチェックする方法がわからなければ、参考にはできません。ここからは、要人発言を確認するための方法について紹介します。

5-1.FX会社が配信する情報を確認する

DMM FXでは、相場に関わるニュースを取引ツールから確認することが出来ます。各社ニュースは配信されているかと思いますがDMM FXで配信しているニュースは24時間、場合によっては速報も配信してくれます。

5-2.経済指標カレンダーに合わせてニュースを見る

DMM FXでは、経済指標カレンダーを開示しており、相場に関わる経済指標発表日が確認できます。経済指標発表に合わせて、要人が発言をすることは少なくありません。そのため、経済指標カレンダーに合わせてニュースを確認することで、重要な情報を漏らすことなくチェックできます。

6.FX取引では要人発言にも注目しよう

FX取引では相場に影響を与える要人発言に、意識を向ける必要があります。相場への影響力を持つ人物の発言によって、トレンドが変わったり相場が急落や急騰をしたりすることがあるからです。要人発言をチェックすることはファンダメンタルズ分析にも役立つため、DMM FXの取引ツール内にあるニュースなどを活用して、普段からチェックを怠らないようにしましょう。

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